ハサミのメンテナンス
ハサミは、毎日のコマ目で丁寧なお手入れが大切で、キレ味の良さや長持ちすることにつながります。
まず、基本マナーとして、お一人お一人のカットの後には、毎回必ず、ティッシュや布・セーム革などで、汚れをふき取りましょう。
お仕事終了後は毎日メンテナンス
1 乾いた布で、毛くず・鉄粉・返り刃などをふき取りします。刃を開閉し、ネジ周囲に溜った汚れを取り除きましょう。
スタイリング剤やパーマ液など、落ちにくい汚れは、セーム革で簡単に取り除くことができますが、しつこい汚れは、熱めのお湯で洗い流しましょう。セーム革で毎日刃を拭くことで切れ味がよく、錆の防止や、刃が傷みにくくなります。セーム革での拭き取りは、指を切らないように、刃元から刃先に向かってゆっくりと引くように拭きます。刃を引く時に少し刃を内側に向けます。
2 オイルをネジ部にごく少量注入すると、ハサミの開閉が軽くなります。ハサミの刃を開いた状態でオイルは全体にまんべんなく塗りましょう。
3 ネジは緩んでくると切れ味が悪くなり、そのまま、使い続けると刃を傷めてしまいます。ネジはきつく締めすぎず、適度に締め直しましょう。ネジは緩んでも締めすぎても、カットが思うようできず、上下の刃があたって欠損してしまうこともあります。
※ セニングは、歯ブラシや爪楊枝などを使って、くしとくし間の汚れを落としましょう。スタイリング剤やパーマ液など洗い流した後の水分は、しっかりとふき取り、錆ないようにしましょう。
4 ぶつけたり、落としたりしないように気を付けましょう。ハサミはとてもデリケートで、些細な衝撃で、刃の欠損やバランスが崩れ、使えなくなってしまいます。綿花やスポンジ・ぷちぷちなどの緩衝材を敷いた容器やケースに保管しましょう。
日ごろのお手入れが不十分だと、ハサミが傷み、切った髪にもダメにしてしまいます。
切れ味が悪いと感じるようになったり、刃の開閉の抵抗、髪が逃げる・スタイルががたつくなど、ご自身で手に負えなくなったら、迷わず研ぎに出しましょう。ハサミは、良くない状態で使い続けると枝毛や切れ毛の原因にもなり、お店のダメージに繋がったりますので、気を付けましょう。